鞄製作で磨きと言ったら、その方法は鞄職人が、たえず研究している課題で、革の状態、種類などによってやり方も変わってきます。通常厚ヌメを磨くことが多いので、その条件で考えると、左の写真は軽く表面を擦って光沢の出るニスの様なものを塗った状態です。角がまだ残っていてざらついた感じがします。
こちらの写真は上と全く同じ持ち手革にカンナをかけて、さらに目の細かいヤスリをかけ、目止めして、ヤスリかけて、、、、などと6回位くりかえしたのち、アイロンなどで熱を加えると写真の様になります。これでもそこそこ光沢が出ますが、人によりロウを溶かし込むとか、ワックスを塗るとかしてもう一工夫します。これ結構めんどくさいんですよね、でもやってみるとはまるんですよね、彫刻でも作っている感じ。